革靴をスニーカー感覚で試すと、靴を傷めたり店員さんを困らせることがあります。
そしてその失敗は、思っている以上に強く記憶に残るものです。
「高い買い物だったのに、なんとなく後悔が残った」
こうした体験が一度でもあると、革靴への愛着まで薄れてしまいがちです。
この記事では、失敗せずに革靴を選びたい方のために、
革靴愛好家の立場から見て「これは避けたい」と感じるNG行動と、店舗で安心して試着するための基本マナーをまとめました。
【最低限これだけ守ればOK】革靴試着のチェックリスト
店舗で革靴を試着するときは、まずこの4つだけ意識してください。
☑ 靴べらを使わずに履かない
→ かかとを踏まず、必ず靴ベラを使う
☑ 試着中に革を強く曲げない
→ 深くしゃがまない・つま先立ちをしない
☑ つま先を持たない
→ つま先は革靴の顔にあたる部分。持つときはベロ(タン)をつかむ
☑両足で試す
→大きいほうに合わせて、小さいほうはインソールで対応
迷ったら、このチェックリストだけ思い出せばOKです。
革靴試着で避けたいNG行動
靴べらを使わずに履くのはNG
かかとを踏んで履く行為は、残念ながら革靴にとって致命的です。
- かかとの芯が潰れるから
- 革が傷むから
かかとの芯は、体重のバランスを支え、歩行を安定させるための大切なパーツです。
ここが潰れると、革靴は履きにくくなります。
一度潰れた芯は元に戻りません。

店舗に靴べらは用意されているので、遠慮せず使いましょう。
試着中に革を強く曲げるのはNG
革靴の試着はスニーカーと大きく異なります。
- しゃがまない
- スニーカーのように踏み込まない(足の付け根を曲げない)
- つま先立ちしない
これらの行為は革靴に履きジワをつける原因になります。一度ついた履きジワは消えません。
試着するときは、軽く歩く程度で十分です。
以下のポイントを意識すると革靴の失敗が減りますよ。
☑ 立っている状態で指先が当たらないか
☑ 足全体が圧迫されていないか
☑ バランスが安定するか
☑ 足を持ち上げたとき、かかとが浮いたり靴がズレたりしないか

全て歩かなくても確認できます。
両足で試さないのはNG
人間の足は左右でサイズが違います。
必ず両足で試しましょう。

「痛くない」「革が足に吸い付く感じ」があれば適正サイズです。
革は伸びるからと言って、無理にきつい靴を選ばなくて大丈夫です。
大きいほうの足に合った靴を買い、小さい足はインソールで対応しましょう。
素足で試着するのはNG
夏は忘れがちですが、素足で試着しないでください。
- 靴の中を汚してしまう
- サイズ感が実際とズレる
必ず靴下またはストッキングを着用しましょう。
できれば普段履く靴下を用意すると、サイズ選びの失敗を防げます。
分からないことは隠さない
初めは「分からないことも分からない」のは当然です。
私もそうでした。

初心者の方は、店員さんに「初めて革靴を買います」
と伝えてしまって大丈夫です。
プロの店員さんが革靴の選び方・履き方からケアの方法までレクチャーしてくれます。
参考として、革靴好きの私がよく聞く質問を挙げておきます。
☑ この靴の製法は何ですか?
→ 製法によって修理の方法が変わるため
☑ どんなレザーが使われていますか?
→ レザーによってお手入れの方法が変わるため
☑ 靴底の素材は何ですか?
→ 靴底によって履き心地やお手入れの方法が変わるため
☑ 雨の日に履いても大丈夫ですか?
→ ビジネスシューズ用なら防水加工の革靴がおすすめ
革靴好きが高じて海外でも革靴を買っていますが、そこでも製法について質問していました。
「知らなかった」後悔をなくして「買う楽しさ」を味わおう
革靴の店舗購入での失敗は、ほとんどが
「知らなかった」「なんとなくやった」ことが原因です。
☑ 靴べらを使う
☑ 革に皺を付けない
☑ 両足で確認する
☑ 靴下を履く
この記事の内容を守れば、
恥をかく・後悔する・買いづらくなるといった失敗は確実に避けられます。
革靴はペットと同じで、持ち主(飼い主)がどう向き合うかで、その表情や寿命が大きく変わります。
ぜひ革靴を通して楽しい買い物をしていただけたら嬉しいです。


